コードバンとは何か|革の魅力と特長を解説
世の中には様々な種類の革製品があふれていますが、その一種である「コードバン」をご存じでしょうか?もしかすると一度はお聞きしたことがある方もいるかと存じますが、なかなかその特徴まで知る機会は少ないですよね。
今回はメンズ雑貨店TAVARATにて様々なラインナップを展開している「コードバン」について解説いたします。ぜひ最後までご覧いただけますと幸いです。
コードバンとは
馬のお尻の革であるコードバン
高級素材として知られるコードバンですが、その正体は馬のお尻である、臀部の革です。
食用牛の副産物として生産される牛革と異なり、生産量が少ないため希少価値が高く、高級品として取り扱われております。
また、コードバンとは皮膚組織内部の厚さ2ミリ程度の「コードバン層」と呼ばれる部分だけ取り出したものが使われております。
皮からコードバン層をキズつけることなく取り出すには、熟練の技術が必要です。削り出す工程が宝石の採掘に似ていることや、希少性や仕上がりの美しさなどから「革のダイヤモンド」と言われております。
新喜皮革社製オイルコードバン
オイルコードバンについて
最も一般的に流通しているのがオイルコードバンです。海外では「シェルコードバン」の名前で知られています。
これはコードバン自体が貝殻(シェル)に似ていることからそう呼ばれているなど諸説あります。
オイルコードバンは名前の通り、革の内部にたっぷりと油脂成分が含まれており、折り曲げなどへの耐久を高めるために開発された製法です。
そのため革靴の甲の部分や時計のベルトなど耐久性が必要な部分に使われています。
日本の名タンナー・新喜皮革社
TAVARATのコードバン製品の多くは、日本が世界に誇るタンナーとして有名な、新喜皮革社製のものを使用しております。
新喜皮革社は、姫路レザーの紹介でもご説明させていただきました。日本の皮革産業の中心地でもある姫路に所在いたしております。
創業は1951年で70年の歴史深い日本が世界に誇る名タンナーとして知られております。革好きのファンの方も多く、様々な方に愛されております。
新喜皮革社が製造するグレージングタイプのコードバンは光沢感やその色の深さが特徴です。
染料を用いて調色が行われた後、特別なオイルを含んだコードバンの表面に薬品を塗布し、定着後にガラスの棒を用いて摩擦・平滑にする「グレージング」といわれる作業工程のなかで生まれます。
そのため、使いこむことで独特の深みある色艶を増していきます。
まとめ
今回は「コードバン」についてまとめさせていただきました。特長をお分かりいただけましたでしょうか?
TAVARATがコードバン製品を製造する意味として、高級感のある見た目から、長くご愛用頂くことで深みある色味へ変化していくため、長く大切に使っていただきたい男性の方にぴったりだと考え製造いたしております。
ぜひ一度、TAVARATのオイルコードバンを手に取って体感してみてください。