それでは具体的にどういった過程でタバラットの「食」の商品が生まれてきたのか。ブランドマネージャーに社内スタッフがインタビューいたしました。
-こんにちは。社内スタッフの中野です。今回のプロジェクトでは、どんな商品を開発されたのでしょうか?
こんにちは、マネージャーの山本です。TAVARATではライフスタイルの「食」というテーマの中で「OTEMOTO CASE(オテモトケース)」をというアイテムを作りました。
-OTEMOTO CASEですか。どういった使い方をするのものなのでしょうか。
自分用のお箸を携帯するためのケースです。一見ペンケースのようにも見えるこのケースは、男性用サイズのお箸がすっきりと収まるサイズで仕上げています。このケースにお箸を収納してビジネスバッグやクラッチバッグなどに入れておけば、いつでもどんなシーンでも自分専用のお箸をご使用頂けます。
-環境への配慮からマイ箸を持つ方も増えていると聞きますね。
どういった経緯で開発することが決まったのでしょうか?
はい、もちろん環境への配慮ということも意識をしていますが、それがメインではありません。格好良さであったり、持ちやすさであったり、「食」という大事な時間の中で自分らしさを表現するアイテムとして「マイ箸」を持ち歩く方もいて、そのお箸を収納するケースにもそれを感じられるものがあるといい、作りたい。そんな気持ちから製品作りが始まりました。女性用の生地物が多い箸袋。だからこそTAVARATらしい、男性が自分らしさを感じられるアイテム作りを目指しました。
-特に難しかった点などあればお聞かせください。
OTEMOTO CASEは割ばしの袋をイメージしたデザインなのですが、それを革でどう再現するかという点が一つ、それと、一番の課題は衛生面への配慮。食事をした後のお箸をいれるのですから当然洗えないといけません。OTEMOTO CASE自体を洗うという選択肢も当初はありましたが、それでは製品のディテールが崩れてしまうので、「内袋」を入れ、それを洗って使えるようにすることで衛生的にお使い頂けるアイテムになりました。
-形の調整や素材選びはどのように進んだのでしょうか?
革で製品を作る場合に「綺麗に見える仕上がり」が大事であり、ベースのデザインを崩さず革製品としてのディテールもベストな状態に持っていくため、工場と何度も調整を重ねました。それに合う素材も重要でしたが、ドイツ製のシュランケンカーフというベストな革にたどり着きました。内装素材や内袋には撥水性や抗菌性のあるものを使用しています。
-OTEMOTO CASEという商品名も特徴的だと思いますが、どのように決まったのでしょうか。
お手元は色々な意味を持つ言葉ですが、「手元に置く」という所作からお箸を表すようにもなりました。お箸を入れるケースなので「OTEMOTO CASE」という非常にシンプルな名前。だからこそインパクトもあり、商品のコンセプトがしっかりと伝わるのではないかと考えています。
-社内での反応はいかがしょうか?
格好良い!高級感がある!といった見た目の印象から、インスタ映えしそうといった今どきなお話も。一方で社内公開時の内袋が窮屈なものだったため、洗いにくそうという女性目線のお声を沢山いただきました。ここはしっかりと改良を加え、洗いやすい形で製品化しています。OTEMOTO CASEが食の時間をより自分らしく、そして楽しいものにしてくれる。そのように感じて頂ける製品に仕上がったのではないでしょうか。
-楽しみですね!本日はありがとうございました。
ありがとうございました!
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