いっしょにちがおうプロジェクト「食」

第一弾のテーマとして、皆で話し会った末に掲げたのは「食」という言葉。私たちの生活に欠かせないものであり、楽しみのひとつでもあります。そんな身近なことについて改めて考え始めました。





「食」について

あなたは、昨日の夕飯は何を食べましたか?少し記憶を辿ってみてください。いつどんな場所で、どんな人と、どんな食事をしたか。日本だけを見渡しても1日でおよそ3億6千万通りの食の時間が発生しています。(※1)生活にすっかり溶け込んでいる食の時間、意識してみるといったいどんな事が見えてくるでしょうか。





食べ方と感覚

まず私たちは、他のブランドのスタッフといっしょに、「食」についての印象や連想、エピソードなど、それにまつわる経験談を話し合ったり、関係する書籍を集めてみたり、歴史なども掘り下げながらリサーチを進めていきました。そうすると、日本には「ふわふわ」や「シャリシャリ」などを表す”食感表現”が445語もあり、その数は世界で最も多いこと(※2)や、手で食べるという所作には、食べ物の熱を冷ましたり、触覚でも料理を楽しんでいること(※3)などが分かりました。これらはごく一部ですが、数々の「食べ方と感覚」にまつわる発見を基に、商品開発がスタートしました。



※1~3:サイバール社内でのリサーチに基づく内容です。







それでは具体的にどういった過程でタバラットの「食」の商品が生まれてきたのか。ブランドマネージャーに社内スタッフがインタビューいたしました。

-こんにちは。社内スタッフの中野です。今回のプロジェクトでは、どんな商品を開発されたのでしょうか?

こんにちは、マネージャーの山本です。TAVARATではライフスタイルの「食」というテーマの中で「OTEMOTO CASE(オテモトケース)」をというアイテムを作りました。


-OTEMOTO CASEですか。どういった使い方をするのものなのでしょうか。

自分用のお箸を携帯するためのケースです。一見ペンケースのようにも見えるこのケースは、男性用サイズのお箸がすっきりと収まるサイズで仕上げています。このケースにお箸を収納してビジネスバッグやクラッチバッグなどに入れておけば、いつでもどんなシーンでも自分専用のお箸をご使用頂けます。


-環境への配慮からマイ箸を持つ方も増えていると聞きますね。
どういった経緯で開発することが決まったのでしょうか?

はい、もちろん環境への配慮ということも意識をしていますが、それがメインではありません。格好良さであったり、持ちやすさであったり、「食」という大事な時間の中で自分らしさを表現するアイテムとして「マイ箸」を持ち歩く方もいて、そのお箸を収納するケースにもそれを感じられるものがあるといい、作りたい。そんな気持ちから製品作りが始まりました。女性用の生地物が多い箸袋。だからこそTAVARATらしい、男性が自分らしさを感じられるアイテム作りを目指しました。



-特に難しかった点などあればお聞かせください。

OTEMOTO CASEは割ばしの袋をイメージしたデザインなのですが、それを革でどう再現するかという点が一つ、それと、一番の課題は衛生面への配慮。食事をした後のお箸をいれるのですから当然洗えないといけません。OTEMOTO CASE自体を洗うという選択肢も当初はありましたが、それでは製品のディテールが崩れてしまうので、「内袋」を入れ、それを洗って使えるようにすることで衛生的にお使い頂けるアイテムになりました。


-形の調整や素材選びはどのように進んだのでしょうか?

革で製品を作る場合に「綺麗に見える仕上がり」が大事であり、ベースのデザインを崩さず革製品としてのディテールもベストな状態に持っていくため、工場と何度も調整を重ねました。それに合う素材も重要でしたが、ドイツ製のシュランケンカーフというベストな革にたどり着きました。内装素材や内袋には撥水性や抗菌性のあるものを使用しています。

-OTEMOTO CASEという商品名も特徴的だと思いますが、どのように決まったのでしょうか。

お手元は色々な意味を持つ言葉ですが、「手元に置く」という所作からお箸を表すようにもなりました。お箸を入れるケースなので「OTEMOTO CASE」という非常にシンプルな名前。だからこそインパクトもあり、商品のコンセプトがしっかりと伝わるのではないかと考えています。


-社内での反応はいかがしょうか?

格好良い!高級感がある!といった見た目の印象から、インスタ映えしそうといった今どきなお話も。一方で社内公開時の内袋が窮屈なものだったため、洗いにくそうという女性目線のお声を沢山いただきました。ここはしっかりと改良を加え、洗いやすい形で製品化しています。OTEMOTO CASEが食の時間をより自分らしく、そして楽しいものにしてくれる。そのように感じて頂ける製品に仕上がったのではないでしょうか。


-楽しみですね!本日はありがとうございました。

ありがとうございました!


「食」のプロダクトシリーズ

ここまでは「OTEMOTO CASE」のご紹介をしてきましたが、その他の4つのブランドではどんな商品ができあがったのかを簡単にご覧頂きましょう。



「食」というシンプルな言葉。

ちょっと深掘りするだけで、5人の家族はこんなにも色とりどりの商品を生み出しました。この中から、あなたのお気に入りがひとつでも見つかってもらえたらとても嬉しいですし、他のブランドの商品と一緒に使って頂けば、より一層「食」の奥深さを体験して頂けると信じています。サイバールでは今後も「いっしょにちがおうプロジェクト」を継続することは決定しました!次回はどんなテーマになるでしょうか?是非楽しみにお待ち頂ければと思います。では、今日も楽しい食事の時間をお過ごしくださいませ。